IBA JAPAN OFFICIAL BLOG

国際ボディーガード協会日本支部 オフィシャルブログ
Administered by CCTT INC.


<< 日本のテロ対策 | main | テロの標的 >>



ロンドンで航空機爆破テロ未遂 21人を逮捕

ロンドン警視庁は10日、英国発米国行きの複数の航空機を飛行中に
爆破させるテロを計画したとされる容疑者21人を逮捕したと発表した。
英PA通信は治安当局者の情報として、容疑者の大半はパキスタン系
英国人で、標的とされた航空機は01年9月11日の米同時多発テロを
上回る計9機だったと伝えた。同警視庁は今回のテロ計画を「想像を
絶する規模の大量殺人を狙った」と表現した。
英政府は同日、英国でテロが起こる危険が切迫しているとして危険度を
最高レベルの「危機的」に引き上げた。
---
状況はまだ調査中のようですが、液体爆発物と起爆装置を手荷物と
一緒に持ち込み、米国行きの機内で爆破させる計画だったようです。
現地時間10日12時現在も、ヒースロー空港は閉鎖中とのことです。

今回は、テロが行われる可能性がある情報を基に、数ヶ月間に及ぶ調査,
監視行動等が行われ、無事未然に危機を防ぐことができました。
これは、セキュリティーが成功した良い例と言えます。

日本では、テロ対策のみならず防犯についても、そのほとんどが
「事後対策」です。
実際に危険が起きてしまってから、いかに被害を最小限に抑えるか
ということも大切ですが、起こる前の段階で、危険を未然に防ぐ努力は
さらに重要です。

目の前に犯罪者が現れた時は、当然助かるため何かしらのリアクションを
起こすべきです。
これを「危機回避」と呼びますが、セキュリティーの中でこの危機回避が
占める割合はせいぜい10%程度です。
残り90%は、危険を未然に防ぐための「危機の予測」と「危機への準備」に
力を注ぎます。

テロ行為が行われてからの事後対応も大切ですが、テロ行為自体を
未然に防ぐことの方が、さらに重要なのです。

「危険を未然に防ぐ」
これがセキュリティー最大の目的であり、ゴールです。

この目標を達成するために、まずは「危機の予測」を行うわけですが、
予測をするために必要不可欠な要素として、「情報」があります。
どんなに優秀なセキュリティーのプロフェッショナルであっても
何の情報もない状況でセキュリティーはできません。

どれだけ「多くの」「必要な」「正確な」情報を得られたか、で
その後のセキュリティーが大きく変わってきます。
これは、最近の戦争を見ても良くわかります。
実際の戦闘に入る前に、必ずと言って良いほど、まず最初に情報戦争が
始まります。
この情報戦争に勝った方が、実際の戦闘でも勝てるのです。

2005年7月、イギリスはロンドンでのテロ行為に無力でした。
今回はその失敗を生かし、未然に危機を防ぐためのテロ対策
(セキュリティー)に力を入れ、セキュリティー上最も重要で、
最初に行われるべき「情報収集」が出来たことで、恐らく大勢の
犠牲者を出したであろう大規模テロを未然に防ぐことができたのです。

我々ボディーガードの世界では、「セキュリティー実施のための
3ステージ」というものがあります。
・STAGE 1 情報収集
・STAGE 2 情報分析(脅威評価)
・STAGE 3 警備計画,警備準備

ここでも、まず最初のSTAGE 1に「情報の収集」が設定されており、
その重要性を知ることができます。

日本人も、情報の重要性,情報管理の必要性,情報の脅威等をもっと
感じるべきかもしれません。
襲撃者は、襲撃のために必ず「情報収集」をしているのですから。
posted by IBA JAPAN/CCTT INC. 21:39comments(0)trackbacks(0)


この記事に対するコメント











この記事のトラックバックURL
http://blog.cctt.cc/trackback/181795