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危険の予兆

「シンドラー社エレベーター 閉じ込め・急降下各地で」

東京都港区で高校生がエレベーターに挟まれて死亡した事故で、
警視庁の捜索を受けたシンドラー社が製造したエレベーターは、
これまでも各地で不具合が報告されていた。同社製を備えた建物
では、事故の後、相次いで運転を取りやめた。日常生活に欠かせない
エレベーターの欠陥に、人々の不安が広がっている。
 6日午前、広島県呉市のアパートで、シンドラー社製の
エレベーターに女性(45)が約45分間にわたって閉じこめられた。
 茨城県日立市の4階建ての県営住宅では昨年7月、母親と子ども
2人がエレベーター内に約1時間閉じ込められた。
 仙台市の宮城県図書館ではエレベーター5基がシンドラー製。
うち4基が過去3年間で、押しボタンが作動しなくなる,フロア
より上で停止するなど10件の問題が発生した。
 福岡県久留米市の県青少年科学館では03年5月、親子や高校生
ら4人が乗ったエレベーターが、扉が閉まったまま1階から3階の
往復を繰り返すトラブルがあった。
 兵庫県西宮市の市営団地で98年6月ごろ、小学生の女児が
乗ったエレベーターが、7階付近から3階付近まで急降下したと
自治会から市に届け出があった。
 シンドラー社製エレベーターでは、都道府県や市などが把握
しているだけで、過去3年間に、閉じこめや誤作動など人が
乗っている時のトラブルが100件以上報告されている。

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セキュリティーの世界では、「セキュリティーとセーフティーは
常に一緒に考える」という原則があります。

今回は、セーフティーに関する事件ですが、セキュリティー面の
問題であっても、セーフティー面の問題であっても、その事件や
事故が「突然起こる」ということは非常に稀です。
何か大きなトラブルが発生する前には、必ずと言って良いほど、
その「前兆」が現れます。

問題は、その前兆に気づくことができていたかどうか,そして、
気づくことができていた場合、その前兆に対して具体的な対応を
していたかどうか、です。

例えば、上記のニュースでも、過去に幾度となくトラブルが報告
されており、今回の事故の「前兆」が現れていました。しかし、
これを、大きなトラブルの前兆として捉えていなかったのか、
捉えていても具体的対応をしていなかったがために、今回の事故
が発生したと言っても過言ではありません。

世界一優秀なボディーガードを養成する機関として有名な、英国
「Task International」の指導教官が、ボディーガード訓練の
中でこんなことを言っていました。

「Nothing is not an option!」
(何もしない、などということはあり得ない!)

セキュリティーに携るボディーガードにとって、何か少しでも
気になることがあった場合、それは、その後の大きなトラブル
への「前兆」かもしれない、と考え、必ずその「気になること」
への具体的行動を起こせ、という意味です。

これは、一般の人々が、自分自身の安全を確保する上でも同じ
ことです。
日々平和に生活する中で、もし、何か気になることがあったの
なら、それは、本能が何か危険を察しているのかもしれません。
近所で小さな事件が起きたのなら、それが大きな事件への前兆
かもしれません。身近なところで、ちょっとした事故が起きた
のであれば、それは、その後の大きな事故への予兆かもしれま
せん。

まずは、「前兆」に気づくこと。
そして、気づくことができたのであれば、具体的な対応(行動)
を起こすことがとても大事です。

今回のエレベーター事故。これだけの「前兆」があったにも
関わらず、なぜ起きてしまったのでしょう…。悔やまれます。
posted by IBA JAPAN/CCTT INC. 17:18comments(0)trackbacks(0)


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