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国際ボディーガード協会日本支部 オフィシャルブログ
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ボディーガードマニュアル(第5回)

IBAボディーガード訓練

ボディガード・身辺警護・要人警護・SPを目指す方のための…

“BODYGUARD'S MANUAL”
 presented by CCTT & IBA

今号の目次
1.ボディーガードに求められるもの
2.セキュリティーのプロとしてのスキル

1.ボディーガードに求められるもの

ボディーガードとは究極の「サービス業」である。
ボディーガードの本来の仕事とは、危険が起きた際に警備対象者を守ること
ではなく、いかに未然に警備対象者を危険から遠ざけるか、である。
ゆえに、この仕事が正しく全うされている限り、警備対象者に危険が及ぶ
可能性は非常に低い。この理想的な状況を作り出すためにボディーガードは
あらゆる努力を行うのだが、警備対象者がそれに気づくことは稀である。
ボディーガードが優秀であればある程、警備対象者には何も起きないため、
逆にボディーガードが自分の能力を警備対象者にアピールする場面はなく
なる。訓練を積めば積むほど、訓練成果を出す場面がなくなってくる、と
いうおかしなジレンマがここにある。しかしながら、ボディーガードは、
いつも警備対象者のそばにいる。警備対象者が仕事をしている時はもちろん
のこと、移動中、就寝中、状況によってはトイレの中まで同行し、24時間
一緒にいることも珍しくない。仕事仲間よりも家族よりも一緒にいる時間が
長いのである。少し考えてみていただきたい。仕事仲間でも家族でもない
人間と、ずっと一緒にいる警備対象者は、どのような気分だろうか?
警護能力が優秀か否かに関わらず、ボディーガードが四六時中そばにいる
ということは、少なからず警備対象者にとってストレスとなる。では逆に、
どのような人間であったら、一緒にいてわずらわしくないだろうか?
この答えがまさに、警備対象者からボディーガードに求められるもので
ある。ボディーガードは、当然、セキュリティーのプロフェッショナルで
なくてはならない。そのために厳しい訓練を受け、高度なスキルを身に
つける。しかし、それだけではボディーガードという仕事はできない。
プロフェッショナリズムだけで警備を行っても、それは単なるエゴイズム
(利己主義)でしかなく、警備対象者は、そんなものに満足を見出さない。
ここに、警備対象が「人」である難しさと、「サービス業」としての
ボディーガードの仕事が存在する。

では具体的に、ボディーガードにはどのようなものが求められるので
あろうか。先に述べたように、ボディーガードには、大きく分けて2つの
ものが求められる。1つは、セキュリティーのプロフェッショナルとしての
スキル。もう1つは、警備対象者が不快に思わない人間性とサービス精神
である。この両方が備わった人間こそが、まさに優秀なボディーガード
といえる。私はこれまでに、多くの世界最高レベルのボディーガードたちと
出会ってきたが、優秀なボディーガードほど、普段は穏やかで礼儀正しい
「紳士」である。彼らは皆、友人としてそばにいるだけでも心地よく思える
人間性を持ち合わせている。


2.セキュリティーのプロとしてのスキル

普段は、警備対象者側の雇われの身として、その地位があまり高くない
ボディーガードだが、いざ有事の際には、警備対象者の安全が確保できる
「唯一の存在」となる。そして、セキュリティーのプロとして、その能力と
指導力とでその場をコーディネートしなくてはならない。ゆえに、当然
ボディーガードには、セキュリティーのプロフェッショナル・スキルが
求められる。そのスキルの一例を挙げてみよう。

(1)脅威評価
(2)不審者(車,物)発見法
(3)アドバンスワーク(警備事前調査)
(4)サベイランス(監視),アンチ・サベイランス,
   カウンタサーベイランス
(5)パーソナル・セキュリティー
(6)トラベル・セキュリティー
(7)ロケーション・セキュリティー
(8)レジデンシャル・セキュリティー(住居場所等のセキュリティー)
(9)コミュニケーション・スキル(無線通信含む)
(10)ビークルサーチ(車両安全チェック)
(11)プロテクティブ・ドライビング(車両運転技術)
(12)爆発物調査
(13)脅迫対処
(14)ネゴシエーション(交渉術)
(15)銃火器取り扱い
(16)エンバス/ディバス(車両乗降)
(17)緊急時行動
(18)ディフェンシブ・タクティクス(護身術,護身格闘術等)
(19)EFA(救急法)
(20)セキュリティープランニング(警備計画の立案)
(21)犯罪者心理
(22)関係法規
(23)スーパービジョン(管理能力等)
(24)セキュリティー・コンサルティング
    など

これらの具体的なやり方等は、後々説明していくことにしよう。


次号に続く…


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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)日本代表で、株式会社CCTT代表取締役,
ARMS SECURITY社主席董事の、小山内秀友(おさないひでと)が執筆しております。
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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)並びにイスラエルSITAL INT'L社,
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