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ボディーガードマニュアル(第12回)

中国人民警察警護隊訓練

ボディガード・身辺警護・要人警護・SPを目指す方のための…

“BODYGUARD'S MANUAL”
 presented by CCTT & IBA

今号の目次
1.ノーマル+α(アルファ)
2.セキュリティーとセーフティー

1.ノーマル+α(アルファ)

これまで述べてきたことは、プロのボディーガードとして、ということ
よりも、一社会人として持っているべき社会常識(ノーマル)の部分が
多かった。ボディーガードの仕事も含め、「セキュリティー」とは常に、
「ノーマル+α」である。ボディーガードになるために、ボディーガード
の訓練のみを行えば良いというものではない。一社会人として「ノーマル」
な人材であることが前提で、そこにプラスして、ボディーガード特有の
知識や技術を加えるのである。つまり、一般の企業で働ける程度の社会性
や常識,能力のない者がボディーガードを目指しても、そこに「ノーマル」
がないため、あらゆる意味で失敗することが多い。「セキュリティー」に
ついても同様で、自分自身や家族等の安心や安全を確保するため、セキュ
リティーのことのみを考えるのではなく、普段の「ノーマル」な生活に、
「プラスα」として、安心や安全となるセキュリティー特有の要素を加えて
いくのである。犯罪が多くなってきた昨今、多くの人々が、安全をどのよう
に確保して良いのかわからず困惑している。しかし、真のセキュリティー
とは、日常のノーマルな生活の延長線上にあるもので、決して普通の人が
考えられないような特異な世界のものではない。ボディーガードも同じで
ある。決して、一握りの特異な人間が就く職業なのではなく、ノーマルな
社会人の延長線上に存在する仕事なのである。ただ一つ他の職業と異なる
点は、たった一つのミスが、人の命や生活を大きく左右する、重大な責任が
伴うという点である。


2.セキュリティーとセーフティー

ここで、少し基本的なところに戻っておこう。日本では、セキュリティー
セーフティーとの区別がつかない人がとても多い。セキュリティーのプロ
であるボディーガードがこれでは困る。ボディーガードとして、最低限、
セキュリティーとは何なのか,セーフティーとは何が違うのか、は知って
おいてもらいたい。

Bruce Schneierは、その著書“Beyond Fear”の中で、セキュリティーと
セーフティーついて次のように述べている。
セキュリティーは『意図的』な行為を対象とする。意図的でない行為から
資産を守るのは、セーフティーであってセキュリティーではない。


つまり、わき見運転や居眠り運転をしているドライバーの車から身を守る
のは、セーフティーであってセキュリティーではない。もしドライバーが
『意図的に』あなたをひき殺そうと運転しているのであれば、そこから身を
守るはセキュリティーであってセーフティーではない。一見同じように見え
る「車にひかれないための行動」でも、実はそこに相手の『意図』があるか
否かで、セキュリティーかセーフティーかが変わってくるのである。当然
その具体的対策方法も大きく変わってくる。

日本では、小学校等における「防犯講習」や「不審者対策訓練」のことを
「セーフティー教室」と呼ぶところがある。子どもたちに対して、防犯に
ついて指導したり、刃物を持った相手(日本では不審者と呼んでいるが、
正確には不審者ではない!)
への対処として、教職員がサスマタを持ち出し
て訓練したりする。(サスマタの練習をしている時点で、既に間違った防犯
講習なのであるが…)
 しかし、もうおわかりのように、これは間違った
ネーミングである。犯罪を起こす『意図』のある相手(犯罪者や犯意者≠
不審者)
に対する講習なのであるならば、それは、「セーフティー教室」
ではなく「セキュリティー教室」である。セキュリティーとセーフティー
の違いという、基本的なことすらわかっていないところからも、日本の
セキュリティーがどれだけ遅れているのかがうかがえる。

次号に続く…


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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)日本代表で、株式会社CCTT代表取締役,
ARMS SECURITY社主席董事の、小山内秀友(おさないひでと)が執筆しております。
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