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国際ボディーガード協会日本支部 オフィシャルブログ
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ボディーガードマニュアル(第15回)

CCTTプロテクションオフィサー訓練

ボディガード・身辺警護・要人警護・SPを目指す方のための…

“BODYGUARD'S MANUAL”
 presented by CCTT & IBA

今号の目次
・ポジション&チーム「SAP」

・ポジション&チーム「SAP」

警備対象者のすぐそばで警備にあたるポジション以外にも、ボディーガード
のポジションや役割はある。「SAP」(エスエーピー:Security Advance
Party
)は、警備対象者やPESがこれから向かおうとする場所に先回りし
現地の安全確保を行う先着隊のことである。アメリカでは「アドバンス・
チーム」と呼ばれる。SAPによる現地情報があり、現地安全確認ができて
いるからこそ、警備対象者もPESも安心して、そこへ向かうことができる
のである。クライアントの予算等の問題で、多くのボディーガードが手配
できない場合であっても、このSAPの人員は欠くことができない。警備の
際、安全の確認ができていないところへ、警備対象者を連れて行ったり、
「恐らく大丈夫だろう」と判断して車から降ろしたりするのは、ボディー
ガードとしてあるまじき行為である。「恐らく大丈夫だろう」の「恐らく」
とは、大抵、何の根拠もない平和ボケした日本人の楽観的脅威評価からくる
ものである。一般人ならまだしも、セキュリティーのプロフェッショナルで
あるボディーガードには、決してそのようなことがあってはならない。その
「恐らく」で人が死ぬかもしれないのだ。

SAPが先着して現地入りする前(実際には警備開始前)、ボディーガード
は、大きく分けて2つの情報収集活動を行う。1つは、「プリ・アドバンス
ワーク(事前情報収集)
」、そしてもう1つは「アドバンスワーク(現地
事前調査)
」である。「プリ・アドバンスワーク」とは、警備対象者自身の
プロファイリング情報から始まり、私邸,オフィス,移動ルート等、全ての
あらゆる情報を事前に収集することである。警備対象者や依頼者等とのイン
タビューや、電話帳,インターネット,その他関係各所への連絡等で様々な
情報を収集する。そして、その情報をもとに、実際に現地へ行き、自分の目
で現地調査,ルート調査等を行い、必要であれば、関係各所への協力要請を
行うのが、「アドバンスワーク」である。この2つの調査方法については、
また後の号で詳しく述べることにする。ここで得られた情報を基に、警備
実施当日、SAPが一足先に現地入りする。そして、事前に収集された情報
と現在の状況とに、どのような変化があるのか,その変化は警備に影響が
あるのか否か、等を確認した後、スクリーニングと呼ばれる安全確認を開始
する。ディバスポイント(降車位置)及びその周辺に不審なモノや車,人は
いないか、ディパスポイントからのルートは安全か、警備対象者はスムーズ
に移動できるか、緊急時に避難するルートは確保できているか、バリケード
となるものはあるか、ロックダウン(パニックルームのような安全な場所に
立てこもって危険を回避すること)できる場所はあるか、等をチェックし、
PES到着までに確実な安全確保を行うのである。安全確保が完了したら、
PES等別のポジションに連絡を取り、その旨を伝える。この際、決して
憶測で結論を出したり、憶測による情報を伝達してはならない。先に述べた
「恐らく」も結局は憶測であり、根拠がない。「恐らく大丈夫だろう」と
いう情報をPESに流すと、PESは、「大丈夫だ」という判断のもとに
行動してしまう。不確実な情報は、不確実なものとして、情報伝達すること
が重要である。「A地点の安全は確保できたが、B地点については不明」と
伝える。また、コミュニケーション方法にも留意する。コミュニケーション
は、相手の立場になって行うことを忘れてはならない。例えば、無線で通信
する際、「A地点の安全確認終了」という連絡をしてもこれでは、安全確認
の結果、安全が確保できているのか、それとも確保できていないのかが不明
である。「ビル入口付近に不審な男を発見」と送信しても、それがどのビル
なのか、入口のどの辺りなのか、どのような男なのか、なぜ不審と思える
のか、その不審者に対してどのように行動すべきなのか等がわからず、結局
この情報が生きてこない。情報収集を責任もって担当するSAPは、情報
伝達方法も確実にできなくてはならない。

次号に続く…


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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)日本代表で、株式会社CCTT代表取締役,
ARMS SECURITY社主席董事の、小山内秀友(おさないひでと)が執筆しております。
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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)ならびにイスラエルSITAL INT'L社,
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