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ボディーガードマニュアル(第18回)

Security Planning
イスラエルでのボディーガード訓練(セキュリティープランニング)

ボディガード・身辺警護・要人警護・SPを目指す方のための…

“BODYGUARD'S MANUAL”
 presented by CCTT & IBA

今号の目次
・セキュリティー実施のための3ステージ

セキュリティー実施のための3ステージ

身辺警護・要人警護業務に限らず、すべてのセキュリティー業務(警備
業務)において、その実施にあたり、事前に3つの準備が必要となる。
これを、“セキュリティー実施のための3ステージ”と呼ぶ。
残念なことに、日本の警備会社でこの3ステージをしっかりと実施している
ところは少ない。これまでの日本は非常に安全な国であったため、その必要
もなかったのかもしれないが、犯罪が増加,国際化,多様化する今日、日本
においてもこの3ステージが必要になってきている。もちろん、ボディー
ガードには、日本の犯罪事情に関係なく、この3ステージをしっかりと理解
し、常に実施していく必要がある。(下図参照)

3 Stages for Security

ステージ1 “情報収集・グランドファイル作成”
 警備依頼を受けた際、まず初めに行うのが、情報収集(Intelligence
 Gathering)とその情報に基づく基礎情報(Ground File)の作成である。
 まず情報収集であるが、情報といっても実は2種類ある。インフォ
 メーション(Information)とインテリジェンス(Intelligence)である。
 インフォメーションとは、一般的な情報のことで、誰にでも簡単に
 入手できるものを差す。これに対しインテリジェンスとは、その専門
 分野における必要な情報のことで、時にその収集には専門的な技術や
 他の協力等が必要になることがある。例えば、ホテルにおける警備を
 実施する際、事前に収集する情報として、正面玄関やエレベーター,
 非常口の位置確認等がある。これらは、そのホテルに行けば、誰でも
 収集できる情報「インフォメーション」である。他に必要な情報と
 して、ホテル内の緊急時に使用できる裏導線(従業員用通路やエレ
 ベーター等),監視カメラ等の管理,ホテルのセキュリティー責任者,
 宿泊しているVIPの情報,ホテルが所在する地域の犯罪傾向等が
 あるが、これらはホテル関係者の協力等が必要となる、セキュリティー
 の専門分野情報「インテリジェンス」であり、一般の人が簡単に入手
 できる情報ではない。これが、ボディーガードの業務になると、警備
 対象である警備対象者のインフォメーション&インテリジェンスの
 収集がまず初めに必要となる。この収集する情報の項目等については
 またおって説明する。ステージ1は、このインフォメーションとイン
 テリジェンスを収集することから始まる。そして集めた情報をまと
 めて、基礎情報“グランドファイル”を作成する。この時点で注意
 すべきは、まだセキュリティーのことは考えない、という点である。
 最初からセキュリティーのことを考えて情報収集,グランドファイル
 作成を行うと、偏った情報(データ)となってしまい、いざという時
 に使えないものになりかねない。セキュリティーを考えずに、まずは
 情報を収集し、警備対象についてのグランドファイルを作成していく。

ステージ2 “情報分析,脅威評価”
 このステージでは、ステージ1で作成したグランドファイルを基に、
 その情報を分析し、脅威の評価を行っていく。ここで初めて、セキュ
 リティーのことを考え始めるのである。収集した情報の中から、警備
 対象に対し、危険につながるようなことはないか,どのような危険が
 予測されるか等、情報を分析し、脅威を評価していく。脅威評価の
 方法についても、おって説明する。

ステージ3 “セキュリティープランの作成”
 ステージ1で作成したグランドファイルを基に、ステージ2では、
 その情報を分析し、脅威評価を行った。ステージ3では、そこから
 さらに発展させ、「セキュリティープラン(警備計画)」と「イマー
 ジェンシープラン(緊急時計画)」の2種類の計画を立てる。
 「セキュリティープラン」とは、いわゆる「警備計画」のことで、
 特に緊急や非常の事態がない場合の、警備員やボディーガードのルー
 ティン・スケジュール(決まった行動スケジュール)である。巡回を
 いつ行うのか,どこに誰が立哨するのか,その交代はいつ行うのか
 など、現時点において危険が起きていない、または起こる気配がない
 時のプラン(計画)である。これに対し、「イマージェンシープラン」
 とは、緊急,非常等、有事の際の各警備員,ボディーガードが取るべき
 行動プランである。今まさに危険が起きようとしている時や、危険が
 起き始めた時の、緊急時行動計画である。イマージェンシープラン作成
 の際には、多くの意見を出し合い、あらゆる事態を想定する必要が
 ある。そして、そのプランを基に訓練プログラムを作成し、実際に
 時間をかけてフィジカルな訓練を行う必要もある。

これら3ステージをしっかりと実施し、事前の準備ができているからこそ
実際の警備業務に入った際にすべてがスムーズに進むのである。そして、
有事が起きてしまった際にも、そこから警備対象者を無事守ることが
できるのである。


次号に続く…


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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)日本代表で、株式会社CCTT代表取締役,
ARMS SECURITY社主席董事の、小山内秀友(おさないひでと)が執筆しております。
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本記事は、IBA(国際ボディーガード協会)ならびにイスラエルSITAL INT'L社,
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